公務員試験といえば、難しい試験というイメージをお持ちの方も多いと思います。
しかし、実際には問題の難易度はそこまで高くありません。
難易度は高くないのですが、出題範囲はかなり広く、対策に時間がかかります。
つまり、公務員試験で合格するためには、広い範囲をいかに効率よく対策していくかが重要となります。
私は、勉強期間:約7カ月、勉強科目:8教科で、試験に現役合格することが出来ました。
※予備校に約1ヶ月通った後に辞めて、キャッシュバックで参考書を買い、残り半年間は独学で勉強しました。
そんな私の試験対策を、解説していきたいと思います。
みなさんも実行できるよう、考え方も解説していますので、ぜひご活用ください。
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合格までの流れ
はじめに、私の合格までの流れを解説していきます。
大まかに以下の流れで合格しました。
友人に誘われて入校しました。
受験までスケジュールが短かったので、通常より割安料金で入校出来ました。
理系出身のため、法律系科目を優先して学習を進め、約1ヶ月間のビデオ学習(倍速)で法律系科目の学習が完了。
その他の科目については、スケジュールが間に合わないと判断して、独学で対策することを決意。
第1志望の地方市役所(上級)が9月試験だったので、スケジュールの都合で捨て科目を選択しました。
予備校の退学時のキャッシュバックを使って、参考書を購入。
9月に1次試験を受け、第1志望の市役所に無事合格。
10月下旬の2次試験も無事合格。
面接対策は、通っていた大学の就職担当に1回だけ依頼。
集団討論の対策は、他の受験生と一緒に練習して対策。
それでは、予備校・独学のそれぞれのメリットとデメリットも含めて、各STEPごとに解説していきたいと思います。
大学3年生の2月に予備校に入校
大学3年生の2月に、友人に誘われて、公務員の予備校に通い始めました。
周りの公務員を目指している友人は、半年前には勉強を開始していたので、遅めのスタートです。
※期間が短いため、通常料金より安い受講料でした。
私は田舎の大学に通っており、近くに予備校が1カ所しかありませんでした。
近いといっても通学に往復1時間半かかるのですが、当時はオンライン型の予備校もなく、他に選択肢がなかったので、その予備校に入校しました。
私が入校したときには、講義がかなり先に進んでいたため、講義録画でビデオ学習することになりました。
ビデオ学習を嫌がる方も多いかと思いますが、個人的にはメリットも感じました。
以下、ビデオ学習で強く感じたメリット2点です。
メリット①:倍速で講義を視聴できる。
私の場合は、2倍速くらいまでは、耳が慣れると聞き取れていきました。
そのため、通常の講義学習よりも、2倍効率で学習が出来ました。
メリット②:録画なので繰り返し何回でも見れる。
理解が難しい部分でも、すぐに2周目を聞くことで、意外とすんなり理解でき、効率よく学習できたと思っています。
約1ヶ月で予備校を退学
予備校の学習はメリットもありましたが、デメリットもあり、約1カ月で予備校を退学しました。
みなさんの予備校選びの参考となるよう、私の退学の理由(デメリット)をお伝えしておきます。
デメリット①:通学に時間がかかる。
田舎で特殊だったかもしれませんが、通学に往復1時間半かかっていました。
デメリット②:講師の当たりはずれ
残念ながら授業が分かりづらい講師もいました。
デメリット③:板書が見えづらく、声が聞こえづらい
授業を撮影しただけの録画だったので、板書の文字が見えづらく、声も聞こえづらかった。
私の場合は、早期退学のキャッシュバックもあったので、約1カ月で予備校を退学することを決断しました。
私は理系出身ということもあり、辞めるまでの約1カ月は、苦手意識のあった法律系科目の学習にほぼ当てました。
今振り返ると、法律系科目を約1カ月で学習出来たのは非常に良かったと思います。
捨て科目の選択
試験までの日程があまりなかったので、捨て科目を選択することに決めました。
理由は以下の通りです。
- 受験する自治体の試験形式が、選択式(5択)のため、勉強せずに20%の確率で正解できる。
- 試験範囲が広いため、全科目を勉強するには勉強時間が足りない。
- 出題数に差があり、5問出題される科目もあれば、1問しか出題されない科目もある。
選択式(5択)の場合は、20%以上の確率で正解できるようにならないと、あまり勉強した意味が無いんです。そのため、出題数が少ない科目は思い切って捨て科目にしました。
その結果、出題数の多い以下の科目を勉強していくことを決意しました。
- 法律系科目:憲法、民法、行政法(予備校で学習)
- 経済系科目:ミクロ経済、マクロ経済
- 数的処理:数的推理、判断推理
- 文章理解:国語のみ。英語は苦手すぎて諦めました。
- 裏ワザ:残りの科目は勉強できないので、選択肢から正答率を高めるための参考書を購入しました。(笑)
独学のための参考書選び
参考書選びで、まず目に入ったのが、「公務員試験 受かる勉強法 落ちる勉強法」という書籍。
公務員試験の勉強法を解説しており、とても参考になりました。
内容としては、試験の内容や配分点、勉強で使える参考書の評価がひたすら記載されています。
結構辛口の評価もあり、参考書選びの基準になりました。(もちろん、書店に足を運び、最終的には自分で選びましたが。)
個人的には、参考書選びについては、解説と問題がセットになっているタイプの参考書が効率よく学習出来たと感じました。
公務員試験は範囲が広いため、「参考書で全体を学習⇒問題集で実践」という流れでは、かなり時間がかかります。
また、問題集に取り掛かるときには、参考書で学んだ知識を忘れてしまっていることも多いです。
反対に、問題集でいきなり学習しても、知識がないとやはり解けません。
そのため、1つの参考書で「解説⇒すぐに問題で実践」という流れが用意されている方が、勉強時間が短縮できますし、知識も定着しやすいです。
また、早い段階から問題を解くことで、科目ごとの出題形式もつかみやすく、参考書の費用も安くすむので、一石二鳥どころか一石四鳥の効果があります。
参考までに、私が使用した中でのおすすめ参考書を記載しておきます。
・数的処理:畑中敦子×津田秀樹の「数的推理」「判断推理」勝者の解き方 敗者の落とし穴NEXT
⇒おすすめポイント:出題頻度ごとに構成されており、図解も多いので、文系の方も理解しやすいはず。
・経済学:公務員試験最初でつまずかない経済学
⇒おすすめポイント:解説が分かりやすい。実際の問題の解き方も解説があり、効率よく学習できる。
裏ワザ:公務員試験マル秘裏ワザ大全
⇒おすすめポイント:なまけ者の私が最初に使った参考書。知識が無くても、選択肢だけで正答する確率を上げられる。
1次試験合格
ここまでの勉強法で、1次試験は無事合格することができました。
2次試験対策は全くしておらず、1次試験が終わってから急いで対策を開始しました。
私が受験した自治体は、2次試験が①小論文、②個人面接、③集団討論でした。
①小論文は参考書で対策しました。
対策といっても、参考書で小論文の書き方を学んで、3回ほど自分でテーマを決めて書いてみた程度。
本番では、うまく書けなかったことを覚えています。
小論文対策は、「何度も書く⇒誰かに添削してもらう」という流れが一番効率よく学習できると思います。
②個人面接の対策は、通っていた大学の就職担当の方に1度だけ面接練習をお願いし、面接時の一般的なマナーを教えてもらいました。
この時は予備校にも通っていなかったので、想定問答集は自分で考えて対策しました。特に変わった質問が無かったため、問題なく本番では受け答えが出来ました。
③集団討論。私の受験した自治体では、小論文を受験したときに集団討論のグループ発表がされました。同じグループの方が、「集団討論を事前に練習しないか」と声をかけてくれ、事前練習することになりました。
予備校に通っている方も多く、「先に役割を決めた方がスムーズ」、「否定をせずに意見を伝えることが大切」など、予備校ならではの知識も教えていただくことが出来ました。事前練習の声をかけてもらえなければ、対策せずに本番に臨んでいたと思うので、声をかけてもらい本当に良かったです。
本番でも、無事練習通り進めることが出来ました。
2次試験合格
そして、2次試験も無事合格することができました。
公務員試験に合格するためのポイント
ここまで、私が公務員試験に合格するまでの流れを説明してきました。
上記を踏まえて、個人的には、公務員試験に合格するためのポイントは、大きく3つあると感じています。
- 公務員試験は、捨て科目を作って、効率よく得点力を高めた方が良い
- 苦手科目は、ポイントを押さえて繰り返し学べる予備校で学んだ方が効率が良い
- 2次試験対策は、予備校で対策した方が、ノウハウを教えてもらえるので有利
なぜ、上記のポイントが重要かを説明して、終わりたいと思います。
捨て科目を作って、効率よく得点力を高める
まず、捨て科目の重要性です。
公務員試験は、選択式の場合が多く、適当な選択肢を選んでも、20%は正解できます。
つまり、20%以上で正解できるようになるまでは、勉強してもほぼ意味がありません。
そのため、勉強する科目を集中的に学習した方が、得点力を高めることが出来ます。
苦手科目は、ポイントを押さえて繰り返し学べる予備校で学んだ方が効率が良い
苦手科目は、得意科目に比べて、大事なポイントを押さえることが難しいです。
そのため、苦手科目だけでも予備校で学習することで、大事なポイントを押さえて学習することが出来て、効率よい学習ができると思います。
2次試験対策は、予備校で対策した方が、ノウハウを教えてもらえるので有利
2次試験対策は、予備校で対策した方が圧倒時に有利です。
予備校には、過去のデータがたまっているので、想定問答などの対策がしやすいです。
また、面接対策も教官相手に実践することが出来るので、本番で実力を発揮することが出来ます。
私は運よく2次試験も合格できましたが、2次試験を予備校で対策できていれば安心だったと強く感じます。
これから学習する方へ
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
公務員試験では、広い出題範囲を効率よく学習することが非常に大事になります。
個人的には、これから試験対策する方は、通信講座のスタディングで学習することがおすすめです。
- 通信講座のため、費用が安い。
- スライドを使った授業形式で、視覚的にも分かりやすく学習することが出来る。
- 倍速視聴が可能なので、勉強時間を短縮できる。
- 全科目ではなく、1科目から講座を選択できるので、苦手科目や2次試験対策のみで受講できる。
- 勉強時間が管理でき、モチベーションを維持できる。
- すきま時間で勉強できる。
この記事を読んでくれた方が、公務員試験に合格して、安定した公務員ライフを実現されることを祈っています。