クレアールとアガルートは、どちらも公務員試験をオンラインで学べる講座ですが、選ぶべき人は同じではありません。
結論から言うと、受験先や必要科目がまだ固まっておらず、まず比較材料を集めたい人はクレアール、受験する意思が固まり、講義・論文添削・模擬面接まで使って本格的に進めたい人はアガルートを中心に確認すると選びやすいです。
ただし、「クレアールは安い」「アガルートは手厚い」といった印象だけで決めるのは早計です。受験区分やプランによって、料金、科目、質問回数、添削回数、面接支援が変わります。
この記事では、2026年9月6日に確認した両社の公式情報をもとに、2027年合格目標の代表コースを同じ条件で比較します。
結論:情報収集ならクレアール、本格受講ならアガルートを中心に比較
| 読者の状況 | 優先して確認する講座 | 理由 |
|---|---|---|
| 受験先や試験区分が未確定 | クレアール | 無料資料でコース、科目、費用を整理してから判断しやすい |
| 独学か通信講座か迷っている | クレアール | 購入前の比較材料を集める段階に合う |
| 受験区分が決まり、学習を始めたい | アガルート | カリキュラム別に講義とサポートを具体的に確認できる |
| 論文添削や模擬面接を繰り返したい | 両社の上位プランを比較 | クレアールのフルサポートとアガルートのフルで支援範囲が異なる |
| 必要最低限のサポートで費用を抑えたい | 両社の標準・ライトを比較 | 代表的な社会人経験者向けコースの一般価格は近いが、回数と内容が異なる |
社会人にとって大切なのは、受講料の安さだけではありません。仕事と両立できる科目数か、分からないときに質問できるか、論文と面接を必要な回数だけ練習できるかまで見て判断しましょう。
比較前に受験区分と必要科目を決める
最初に確認したいのは、講座名ではなく志望先の試験内容です。公務員試験には、教養+専門型、教養型、SPI・SCOA型、社会人経験者採用などがあり、必要な科目は受験先によって異なります。
- 県庁、政令市、国家一般職などで専門試験があるか
- 社会人経験者枠に職務経験論文があるか
- SPI・SCOAで受けられる自治体か
- 個別面接、集団討論、プレゼンなど何が課されるか
- 併願先まで同じ講座で対応できるか
たとえば、アガルートの2027年合格目標「社会人経験者採用対策カリキュラム」には専門科目の講義・教材が含まれません。クレアールの「社会人経験者スタンダードコース」も、教養、SPI、論作文、面接を中心とした構成です。専門試験がある一般枠も併願するなら、別のコースを選ぶ必要があるか確認してください。
クレアールとアガルートの比較表
以下は、2027年合格目標の社会人経験者向け代表コースを比べたものです。内容はコース固有の情報であり、両社の全コースに共通するとは限りません。
| 比較項目 | クレアール | アガルート |
|---|---|---|
| 代表コース | 社会人経験者スタンダードコース | 社会人経験者採用対策カリキュラム |
| 主な筆記対策 | 教養科目、SPI、時事など | 教養科目、SPI・SCOA等、時事など |
| 標準・ライトの税込一般価格 | 130,000円 | 129,800円 |
| 上位サポートの税込一般価格 | 170,000円(標準130,000円+フルサポートオプション40,000円) | 239,800円(フル) |
| 質問 | 標準10回/フル制限なし | ライト50回/フル100回 |
| 論作文・論文添削 | 標準3回/フル制限なし | ライト1回/フル5回 |
| 面接 | 標準は面接シート添削3回・模擬面接3回/フルはともに制限なし | ライトは模擬面接・面接カード添削・口頭フィードバックから計3回/フルは制限なし |
| 個別相談 | 標準は担任相談10回(メール)/フルは制限なし(メール・電話・リモート) | 定期カウンセリングは別売オプション |
| 視聴・サポート期限 | 2027年11月30日 | 視聴期限は2028年3月31日 |
※料金は2026年9月6日に確認した税込一般価格です。クレアールの170,000円は公式掲載価格を合算した金額です。キャンペーン、割引、内定特典は条件が変わるため含めていません。
2027年合格目標の代表コース料金
県庁、政令市、国家一般職などを想定し、教養と専門科目を学ぶ代表コースも比較しておきましょう。
| プラン | クレアール | アガルート |
|---|---|---|
| 費用を抑えた構成 | 行政系(教養・専門)マスター[標準]230,000円 | 教養+専門型[ライト]239,800円 |
| 上位サポート | 標準+フルサポートオプション 計270,000円 | 教養+専門型[フル]349,800円 |
価格だけを見るとクレアールが低い例があります。ただし、収録科目、教材、質問、添削、面接の条件が完全に同じ商品ではありません。金額差だけで決めず、自分が使う支援を照らし合わせる必要があります。
期間限定価格ではなく支払総額で比べる
クレアールの公式ページには月ごとの割引価格が表示されることがあります。アガルートもセールや各種割引を案内していますが、対象年度、対象プラン、申請時期は制度ごとに異なります。
- 比較する価格が税込か
- 教材費、送料、入学金を含むか
- 面接や添削に追加料金が必要か
- 割引を併用できるか
- 申込前の申請が必要か
- 内定特典の対象プランと利用条件は何か
申し込む日には、カート画面と適用条件を確認し、最終的な支払総額で比較してください。
7項目で違いを比較
1. 対象試験とコース
両社とも、一般的な行政職だけでなく、教養型、SPI系、社会人経験者、高卒区分など複数の入口があります。
クレアールは、行政系のマスター・セレクト、SPI・SCOA、社会人経験者向けのスタンダード・特別区型など、必要科目を絞ったコースを比較できます。アガルートは、教養+専門型、教養型、SPI・SCOA型、社会人経験者、専門職など、受験区分別にカリキュラムが分かれています。
どちらを選ぶ場合も、第一志望と併願先の試験科目を先に確認することが重要です。社会人経験者向けという名称だけで選ぶと、一般枠の専門科目をカバーできないことがあります。
2. 講義と教材
クレアールはWeb講義に加え、製本教材とオンライン問題演習ツール「CROSS STUDY」をコースに応じて利用できます。過去問題集の解説講義や、数学などを学び直すフォロー講座が含まれるコースもあります。
アガルートは、フルカラーテキスト、デジタルブック、9段階の倍速再生、進捗管理に対応しています。公式アプリでは講義を事前にダウンロードし、オフラインで視聴できます。
通勤時間に動画を見たい人は、スマートフォンでの見え方、音声・動画の再生方法、教材を持ち歩く必要があるかを無料体験で確かめましょう。
3. 質問・学習相談
社会人経験者向け代表コースでは、クレアールの標準サポートは担任相談と質問が各10回、フルサポートは制限なしです。フルでは相談方法もメールに加え、電話・リモートが案内されています。
アガルートのオンライン質問サービス「KIKERUKUN」は、ライト50回、フル100回です。一方、毎月の進捗確認を受ける定期カウンセリングは別売で、定員があります。
自分で計画を調整できる人は質問回数を重視し、学習計画まで継続的に相談したい人は、相談方法、回数、追加料金を比べると判断しやすくなります。
4. 論文添削
クレアールの社会人経験者スタンダードコースでは、論作文添削が標準3回、フルは制限なしです。
アガルートの社会人経験者採用対策カリキュラムでは、教養論文添削がライト1回、フル5回です。添削はオンライン添削サービス「TENSAKUN」で受けます。
社会人経験者採用では、自治体によって職務経験論文や課題式論文が課されます。「添削あり」だけで比べず、自分が提出したい答案数と、志望先の論文形式に対応するかを確認してください。
5. 面接対策
クレアールの社会人経験者向け標準サポートでは、面接シート添削3回、模擬面接3回です。フルサポートでは両方とも制限なしとなり、自己分析カウンセリングを2回利用できます。
アガルートのライトは、模擬面接、面接カード添削、面接カード添削の口頭フィードバックから選んで合計3回です。フルはこれらを回数無制限で利用できます。
ライトの「3回」は、3種類を各3回ではありません。面接カードの作成から模擬面接まで複数回使いたい人は、利用配分を先に決めるか、上位プランを検討しましょう。
6. 学習期間
クレアールの2027年合格目標「社会人経験者スタンダードコース」は、動画視聴・サポート利用期限が2027年11月30日です。
アガルートの2027年合格目標「社会人経験者採用対策カリキュラム」は、公式の配信・発送スケジュールで視聴期限が2028年3月31日とされています。
視聴期限が長ければ自動的に有利とは限りません。受験日までに必要な講義、論文、面接を終えられるかを月単位で逆算してください。添削や模擬面接の受付時期は、講義の視聴期限と同じとは限らないため、申込前に最新案内を確認しましょう。
7. 無料で確認できる内容
クレアールは、講座パンフレットの無料送付と無料サンプル講義を案内しています。受験区分や必要科目がまだ曖昧なら、資料を使ってコース候補と費用を整理しやすいでしょう。
アガルートも資料請求・無料体験を用意しており、サンプル講義、テキスト、パンフレットを確認できます。無料会員登録後に資料請求・無料体験を申し込む流れです。
比較段階では、テキストの説明量、動画のテンポ、スマートフォンでの操作性、自分の受験区分に必要な講座がそろうかを見てください。
クレアールが向いている社会人
- 受験先や必要科目がまだ固まっていない
- 独学と通信講座のどちらにするか迷っている
- まず資料で複数コースと費用を比較したい
- 担任相談、質問、論作文、面接を一つの講座で確認したい
- 上位サポートを含めた一般価格を抑えたい
クレアールは「必ずクレアールを受講する」と決めた人だけでなく、まだ講座選びの途中にいる人が情報を集める入口として使いやすいです。
資料で確認できる内容や請求後の流れ、向いていない人まで知りたい場合は、次の記事へ進んでください。

アガルートが向いている社会人
- 受験区分と受験年度が決まっている
- すぐに講義を始めたい
- デジタル教材やアプリでスキマ時間を使いたい
- 質問、論文添削、模擬面接を具体的な回数で選びたい
- フルの無制限面接を使い切れる見込みがある
アガルートは、受験する意思が固まり、講義だけでなく二次試験対策まで計画的に使いたい人の本格受講候補です。費用対効果は、サポートを実際に使う回数で変わります。
フルとライトの選び方や、料金に見合う人の条件を詳しく確認したい場合は、次の記事へ進んでください。

社会人が失敗しにくい選び方3ステップ
ステップ1:受験先の募集要項で試験科目を確認する
第一志望と併願先について、教養、専門、SPI・SCOA、論文、面接の有無を一覧にします。講座の対応試験は、必ず最新の募集要項と照合してください。
ステップ2:必要なサポート回数を決める
質問、論文添削、面接カード添削、模擬面接について「最低何回使いたいか」を先に決めます。回数無制限でも、予約や提出に使う時間がなければ費用対効果は上がりません。
ステップ3:一般価格と最新の支払総額を比べる
まず一般価格で比較し、その後に自分が使える割引を反映します。講座費用は、教材費だけでなく、追加オプション、分割手数料、模試や単科講座の追加まで含めて考えましょう。
社会人は転職後に年収が変わる可能性もあります。生活防衛資金を減らしすぎない上限を決め、その範囲で使い切れる講座を選ぶことが大切です。
よくある質問
クレアールとアガルートはどちらが安いですか?
2027年合格目標の代表コースでは、クレアールの一般価格が低い例があります。一方、社会人経験者向けの標準・ライトは、クレアール130,000円、アガルート129,800円と近い価格です。含まれる相談、質問、論文、面接の回数が違うため、安さだけでは決められません。
社会人経験者採用ならどちらが向いていますか?
どちらも候補になります。受験先が未確定ならクレアールの資料で必要科目を整理し、受験先が決まっていて論文・面接の利用回数まで判断できるなら、両社の標準/ライトとフルを比較してください。
フルと標準・ライトはどちらを選ぶべきですか?
模擬面接や添削を規定回数以上使う予定があり、予約・提出の時間も確保できるならフルを検討できます。必要回数が少ない、自分で計画を管理できる、費用を抑えたい人は標準・ライトから比較するとよいでしょう。
無料体験だけで決めてもよいですか?
講義や教材との相性は確認できますが、無料体験だけでは受験先への対応や添削・面接の運用まで判断しきれません。コース表、サポート回数、利用期限、追加料金も確認してから決めましょう。
まとめ:検討段階と必要なサポートで選ぶ
クレアールとアガルートのどちらがよいかは、今の検討段階と必要なサポートで決まります。
- まだ迷っている:クレアールの資料で受験区分、科目、料金を整理する
- 受験方針が固まっている:アガルートの料金とサポートを確認し、使い切れるプランを選ぶ
- 論文・面接を重視する:両社の上位プランを回数と相談方法まで比べる
まず受験先の募集要項で必要科目を確認し、次に質問、添削、模擬面接を何回使うか決めましょう。そのうえで、期間限定価格ではなく支払総額を比べると、社会人でも講座選びの失敗を減らせます。