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公務員試験で全科目対策をすると不合格の確率が上がる?捨て科目が重要な理由を解説。

捨て科目の重要性
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公務員試験対策では捨て科目を作ってください。

これが、公務員を目指している方に、一番最初に伝えたいことです。

なぜ、捨て科目を作る必要があるのか。
今日はそんなテーマで記事を書いていきます。

公務員試験の合否に直結するテーマですので、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。

目次

公務員試験で満点を取る必要はない

一般的には、公務員試験の合格ラインは6割程度と言われていますので、満点を狙う必要はありません。
満点を目指すよりも、合格ラインに効率良く到達するために、戦略的に学習していくことが重要です。

試験に合格するための勉強ですから、1位でも最下位でも、合格という結果は変わりません。
むしろ、最下位合格の方が、最もコスパ良く合格できたと言えるのではないでしょうか。

公務員試験は選択式(5択)が多い

公務員試験は、選択式(5択)の試験が多いため、全く勉強をしたことがない科目でも、20%の確率で正解できます。
つまり、勉強しても20%の正解率までしか上がらないのであれば、勉強するだけ時間の無駄かもしれません。


正解率20%までしか上がらない科目は、思い切って切り捨てる覚悟で学習計画を立てた方が良いと思います。

選択肢から正解を導く裏ワザ

私の場合は、勉強していない科目については、「公務員試験マル秘裏ワザ大全(著者:津田秀樹、エクシア出版)」で得た知識を使いながら問題を解きました。

最終手段的なところはありますが、ただ選択肢を選ぶよりは、正答率が上がるかもしれませんので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。

科目ごとの点数配分に差がある

公務員試験は、科目ごとに出題数が異なります。
参考として、以下の科目ごとの出題数一覧の例(上:教養科目、下:専門科目)を見てください。

例えば、教養試験でいえば、数学よりも判断推理の方がかなり配点が高いです。
つまり、判断推理を1度も勉強していなければ、合格することはかなり難しくなります

下の表からも分かる通り、公務員試験の出題科目はかなり多く、すべての科目を学習しようとするとかなりの時間がかかります。

そのため、点数配分を確認⇒配分が高い科目を優先的に学習する。
この順番で学習を開始することが重要です。

スクロールできます
国家一般職国立大学等職員地方上級市役所
文章理解(英文)
文章理解(現代文)
判断推理10
数的推理5464
資料解釈3112
数学111
物理1111
化学1121
生物1222
地学111
思想1
文学・芸術1
日本史1222
世界史1222
地理1221
法律・政治2332
経済1241
社会21
時事(社会事情)346
合計出題数40405040
回答数40405040
教養科目出題例
スクロールできます
国家一般職国立大学等職員地方上級市役所
憲法45
行政法556
民法1045
刑法2
労働法2
経済原論10910
財政学133
経済事情4
政治学522
行政学522
社会政策33
社会学5
国際関係524
経営学52
英語10
心理学5
教育学5
合計出題数8004040
回答数4004040
専門科目出題例

「全科目を学習した場合」vs「捨て科目を作った場合」をシミュレーション比較

ここまで、捨て科目を作った方が良い理由を書いてきましたが、本当に捨て科目を作った方が良いのか疑問に思う方もいると思います。

そこで、先ほどの配点例を使って、3パターンの比較表を作成してみましたので、ご確認ください。
※小数点が出ていますが、計算をシンプルにするために、ざっくり期待値で考えています。

また、勉強していない科目は、選択式(5択)と仮定して、20%で計算しています。

スクロールできます
配点全科目学習捨て科目あり判断推理を
捨てた場合
計算条件全科目
正解率60%
捨て科目
正解率20%

勉強科目
正解率75%
判断推理
正解率20%

その他科目
正解率70%
文章理解(英文)33.753.5
文章理解(現代文)3.64.54.2
判断推理4.861.6
数的推理533.753.5
資料解釈31.82.252.1
物理10.60.20.7
化学10.60.20.7
生物10.60.20.7
思想10.60.20.7
日本史10.60.20.7
世界史10.60.20.7
地理10.60.20.7
法律・政治21.20.41.4
経済10.60.20.7
時事(社会事情)31.82.252.1
正解数40点24点24.5点24点
勉強科目数15科目15科目6科目
(マーカーした科目)
14科目
(判断推理以外の科目)
学習結果のシミュレーション比較表

比較表から分かるメリット・デメリット

先ほどの比較表のうち、正答率・正解数・勉強科目数に着目してみると、違いが分かりやすいです。

①全科目学習
勉強科目:15科目
正答率:20%⇒60%
正解数:24点

②捨て科目を選択して学習
勉強科目:6科目
正答率:20%⇒75%
正解数:24.5点

③判断推理を捨てて学習
勉強科目:14科目
正答率:20%⇒70%
正解数:24点
※判断推理が苦手で捨てた場合

また、捨て科目を選択した場合のメリット・デメリットは、以下の通りに分けられそうです。

捨て科目を選択した場合のメリット・デメリット
  • 勉強する科目を大幅に減らせる
  • 1科目に時間をかけて学習できるため、正答率が安定しやすい
  • 1科目あたりの正答率を高める必要がある
  • 苦手科目でもある程度の得点が求められる

いかがでしょうか。

6科目の正答率60%を75%に上げることは、15科目の正答率を20%⇒60%に上げよりも、よっぽど時間が少なく済み、楽に達成できると思います。

また、個人的には、1科目に時間をかけて学習することで、その科目を網羅的に学習出来て、正答率が安定することが最大のメリットだと思っています。

捨て科目を選択するために重要なこと2選

最後に、捨て科目を選択するうえで、以下の2点は守った方が良いと思います。

  1. 苦手という理由だけで捨て科目にしないこと
  2. 自分が受ける試験の点数配分を確認すること

苦手科目という理由だけで配点数が多い科目を捨ててしまうと、他の科目の対策でかなり苦労することになります。
感情的には理解できますが、確実に合格したいのであれば、苦手科目についても配点が多い場合は逃げずに対策することが大切です。

また、自分が受ける試験の点数配分を確認したうえで、捨て科目を選択することもかなり重要です。
受験する職種や自治体ごとに、試験内容が異なる場合がありますので、必ず目指している職種の試験情報を確認してください。

公務員予備校で資料請求すると無料で公務員試験情報が記載された資料も一緒にプレゼントしてもらえることもあります。
使える情報は全て使って、確実に合格することを目指していきましょう。

また、自分で学習することが不安な方は、公務員予備校に通っても良いと思います。
個人的には、通信講座「スタディング」がおすすめです。

スタディングは、通信講座なので費用が安く、一部科目のみ受講することもできるため、配点が多い科目のみ受講することでさらに費用が抑えられます。

また、講義動画を倍速視聴して学習効率を上げたり、通学中などのすきま時間も動画学習・問題演習にあてることが出来るので、かなりコスパが良い選択だと思います。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでも力になり、みなさんが安定した公務員ライフを過ごしていくことを心より願っています。

捨て科目の重要性

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